神魔の目録 - M


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Maat : マアト

  1. エジプト。
  2. 真実、宇宙の秩序、正義の女神。
  3. ラーの娘。
  4. 頭に大きなダチョウの羽をつけた帽子を被った女性。
  5. 死者の審判に立ち会い、判決に参加する。
  6. 審判で死者の魂と秤に掛ける「真実の羽」はマアトの象徴。羽より重いと有罪となり、アミト Ammit に喰われる。


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Manannan mac Lir, Mananan : マナナン・マク・リール、マナナン

  1. ケルト。アイルランド。
  2. 海と豊穣の神。ティル・ナ・ログの王。トゥアハ・デ・ダナーン神族だが、彼らよりは年長。
  3. ルーフ Lugh を含む多くの神々の養父。リル Lir の息子。妻はファンド Fand。
  4. 炎の兜、壊れない鎧、着た者を見えなくするマントを着用し、百発百中の剣を装備し、陸海を走る馬車に乗る。自動操舵の船も所持。三本脚ともいわれる。
  5. 強力な魔力がある。天気を予知する。
  6. ウェールズではダグザと混同されている。
  7. マナナンは、ルーフを殺そうとしたバラー Balor たちから逃げるルーフを助け、船を沈めるためにバラーが起こした嵐を鎮めたり、バラーが火にした海を石にしたりした。


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Mandragora, Mandrake : マンドラゴラ、マンドレイク

  1. ヨーロッパ。
  2. ペルシャの野原。
  3. 妖怪的植物。
  4. 釣り鐘型の紫の花とオレンジ色の実をもった植物。根の部分が人間の形をしている。白は男で、黒は女。
  5. 有毒。その実は麻酔・麻薬、睡眠薬、根は媚薬・万病に効く霊薬となる。媚薬の場合、男の根が女に、女の根が男に効く。また、不老不死の薬にもなるという。引き抜くと強烈な悲鳴をあげるが、聞くと死んでしまうため、犬に引かせるというのがよくあるやり方。ただ単に耳が聞こえなくなるという説もあるが。
  6. 自意識がないので、性格もない。


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Manes, Di Manes : マネス、ディ・マネス

  1. ローマ。
  2. 死者の霊。また、「死者」の婉曲的表現。「善良な者たち」の意味。「地下世界」や「冥界」も意味する。神格化され、ディ・マネス Di manes「善良な神々」とも呼ばれた。
  3. 墓石には Dis Manibus(死者の霊に)を略した D. M. の文字が刻まれた。


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Manticore, Marthicoras : マンティコア、マルティコラス

  1. エチオピア。
  2. 砂漠。インド、インドネシアの密林。
  3. 動物型怪物。
  4. 血のように赤い獅子の体、老人の顔には三列の牙、灰色の目。尾の先端には蠍のような棘。パンの笛とトランペットを合わせたような声。
  5. すばしっこい。音もなく忍びより、尾から毒針を飛ばす。
  6. 人肉を好む。自信家。


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Mara : マーラ

  1. インド。
  2. 天界。六欲天の他化自在天。
  3. 魔。欲界の王。覚りに至るための試験官のようなもの。
  4. 実体はないともいう。
  5. 他者の欲望の対象を自由に操れる。
  6. 仏教の修行僧が一人でいるときに修行をやめるように誘惑する。
  7. 仏教の修行僧は必ずこのマーラの誘惑を受け、それを乗り越えなければ悟りを開くことはできない。マーラの誘惑は「魔境」といい、座禅を続けると必ず見る幻覚のことを指す。
  8. 日本語の「悪魔」という語は本来マーラを意味する。「悪」=「邪」ではない。


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Marduk : マルドゥク

  1. メソポタミア。バビロニア。
  2. バビロンの主神、神々の王。豊穣の神。元来は雷雨の神。光と生命の神。全部で50の肩書きをもつ。
  3. 父はエア Ea、妻はツァルパニトゥ Zarpanit。子はナブ Nabu。
  4. 頭が竜、体が蛇。神殿の上に置かれた、まぐわで象徴される。
  5. 「天命のタブレット」を所持しているため、運命を左右できる。
  6. 「エヌマ・エリシュ Enuma Elish」の主人公。アッシリアではアッシュール Ashurがその主人公になっている。
  7. 「エヌマ・エリシュ」では、新しい神々の将マルドゥクは、女神ティアマトを討ち、その遺体を二分して天地を創った。また、マルドゥクは古い神々の将キングーから主神権の象徴「天命のタブレット」を奪って最高神アヌに進呈し、キングーを処刑してその血で人間を創った後、神々を宇宙に分封した。神々はマルドゥクのためバビロンを造営した。


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Mars : マルス

  1. ローマ。
  2. 軍神。ローマの国家3柱神の一柱だったが、後にミネルウァに取って代わられた。本来は春と豊穣の神で、死の神になり、戦争の神となった。ギリシアのアレスと同一視されたが、アレスと異なり、人気が高く、重要な神。
  3. ローマの建国者ロムルス Romulus とその兄弟レムス Remus の父とされる。
  4. 完全武装し、羽根飾りの付いた兜をかぶり、盾と槍を持つ。恐怖の象徴であるフーガ Fuga とティモール Timor を伴う。聖獣は狼、聖鳥はキツツキ。
  5. フォルムのレギア(王宮)には「マルスの槍」が置かれていたが、この槍が動くと戦争の前兆とされ、開戦時には将軍がマルスの槍を振り、「マルスが目覚めた」と叫んだ。また、マルスの祭儀は、軍事行動が開始する3月から終了する10月にいくつか行われ、戦車競走の祭、戦争ラッパの祭、武具の潔めの祭などがあった。
  6. 英語の3月 "March" の語源。


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Marut, Marutgana, Rudras : マルト、マルトガーナ、ルドラス

  1. インド。
  2. ヴェーダ時代の下級の暴風神たち。アスラ。人数は、2人、27人、49人、60人など諸説あり。インドラの従者。
  3. 暴風神ルドラと大地の女神ディティの息子たち。
  4. 雲に乗った、美しい青年。戦時には、黄金の兜と胸当てを付け、3頭の鹿が引く、黄金の車輪をした戦車に乗る。
  5. 攻撃的、暴力的だが、陽気かつ清潔好きで、互いに体を擦り合うという。インドラとともに戦い、進軍すると太陽は覆われて豪雨が降り、戦車の火花は落雷となる。また、暴風神として、雲を駆り、風を呼び、木を倒し、山を崩す。
  6. ラーマーヤナによれば、ディティがインドラに対抗する神を産もうとしたために、マルトたちは一人の胎児として百年の間その胎内にいたが、インドラに見破られて子宮に雷を落とされたため、一人の胎児がバラバラになった結果生まれた。


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Maui : マウイ

  1. ポリネシア。
  2. 英雄神。
  3. 釣り人の男。
  4. 釣りに長け、怪力。
  5. マウイ島の語源。ハワイでは鷹がマウイとされ、大地から火を取ってくるため、こげ茶色になるとされる。
  6. マウイは、先祖の顎の骨を釣り針、自分の血を餌として、海底の彫刻された家のポーチを釣り、家共々土地まで釣り上げ、テ・イカ・ア・マアウイ島 Te Ika-a-Maaui となった。
    マウイの母親ヒナ Hina は、太陽が速く進みすぎるので仕事をする時間がないと、マウイに愚痴を言ったので、マウイは一番高い山に登って太陽を投げ縄で捕らえ、もう少し遅く進まないと離さないと言い、要求を呑ませた。
    マウイは、最初の犬を創り、人間に火を与えたが、さらに人間に不死を授けるため、眠っていた死の女神ヒネ・ヌイ・テ・ポの体に入ったが、途中で目を覚まされて命を落とし、最初の死者となった。


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Mbomba, Mbombo, Mbombi, Nzakomba : ムボンバ、ムボンボ、ムボンビ、ンザコムバ

  1. ザイール(北部)。バグバ族、モンゴ族。
  2. 最初は、始源の海だけが満ちた暗い空虚の中。
  3. 創造神。各部族の祖先となる神。生と死の統括者。
  4. 太陽、月、星、人類の父。
  5. 始源の海だけが満ちた暗い空虚の中にいるムボンボが、ひどい腹痛を起こすと、腹から太陽と月と星が現れた。すると、水は太陽によって蒸発し、乾いた大地ができた。次にムボンボが腹痛を起こすと、体から草木や動物が現れ、ついには人間が現れて、様々な道具が現れた。


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Medusa : メデューサ

  1. ギリシア。
  2. 森。
  3. 人型の怪物。もともとは、ギリシアの先住民族ペラスゴイ人の主女神の一人で、コリントスでは大地の女神。
  4. 猪の牙のある醜い顔、髪の毛は蛇、青銅の腕、黄金の翼。
  5. 彼女を見たものは恐怖のあまり石となるが、直接見ない限りはOK。そのため、ペルセウスはアテネの盾を鏡として使った。なお、ゴルゴン三姉妹のうちメデューサだけ不死能力がない。
  6. 隠棲しているため、どこに住んでいるかははっきりとはわからない。
  7. もとは美しい少女だったが、ボセイドンとアテナ神の神殿で交わったためにアテナ神により醜い姿にされる。その後、ペルセウスによって倒される。


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Meness, Mehness : メーネス、メーヌオ

  1. バルト。ラトヴィア、リトアニア。
  2. 月の神。星々の神を引き連れた軍神。戦士と旅人の守護者。
  3. 基本的に男神だが、女神とされることもある。
  4. 星座のガウンをまとって、灰色の馬に引かれた戦車で夜の空を旅する。また、星を数えて暁の明星アウセクリス Auseklis を探す。
  5. 太陽神サウレの宮の門前でサウレや、彼女の娘たちサウレス・メイタスにしばしば求婚する。
  6. メーネスは、暁の明星アウセクリス Auseklis の婚約者だったサウレの娘を誘拐したが、そのためサウレは怒り、メーネスを剣で割った。この時から月は満ち欠けをするようになった。


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Mermaid, Merman : マーメイド、マーマン

  1. ヨーロッパ。
  2. 海。
  3. 人魚。女がマーメイド、男がマーマン。もともとは、海の死の女神。
  4. 人魚。上半身が人間で下半身が魚。女は美女、男は醜いとされることが多い。
  5. 歯が丈夫で、サザエなどを殻ごとかみ砕く。


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Metatron : メタトロン

  1. ユダヤ教、キリスト教。
  2. 天界。
  3. 最も偉大な天使。神の顔、契約の天使、天使の王、万物の創造主、小ヤハウェなどと呼ばれる。
  4. 体は大地と同じ大きさの燃え上がる天の火で、火花を体から放出させ、風や嵐が体を取り巻き、36の翼、365の太陽のように輝く目をもつ姿。王冠を被り、豪華な衣装を着て、玉座に座る。
  5. 神の次に強力という。
  6. 神の顔を見ることのできる数少ない天使の一人。ある伝承では、血に飢えた天使で、自分に背く人間を何百人も串刺しにして苦悶のうちに死なせるという。
  7. メタトロンには様々な解釈があり、謎が多い。
  8. メタトロンの出生については、一つは神が世界を創ったのと同時に作られた、もう一つは最初の人間で信仰深いエノク Enoch が天へ数回赴いた後、神から知恵と力を与えられ、神の次に強力かつ巨大な天使になったというもの。


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Michael : ミカエル

  1. ユダヤ教、キリスト教。
  2. 天界。
  3. 大天使の長。天軍の長。神の玉座を守る4天使の一人。名前は「神のごとき者」の意味。キリスト教では最も偉大な天使。
  4. 剣や槍を持つ天使。
  5. 死者の魂の善悪をはかる役割。異教に対する勝利の象徴。また、サタンを屠る者とされる。


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Mictlantecuhtli : ミクトランテクートリ

  1. アステカ。
  2. 地下の最下層にある冥界ミクトラン。
  3. 創造神。冥界の支配神。
  4. 妻はミクテカシワトル Mictecacihuatl。
  5. 骸骨の男。または、出っ歯の髑髏を被った男。
  6. クモ、オウム、コウモリによって象徴される。
  7. ミクトランテクートリは、妻のミクテカシワトルと共同で大地の女神シパクトリを創った。


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Mikoshi-nyudou (Mikosi-nyuudou) : 見越入道

  1. 日本。
  2. 山。
  3. 入道の妖怪。
  4. 最初はふつうの小僧。見つめると巨大化する。
  5. 人間が見つめると巨大化。「見越した」「見抜いた」など、見ていたことを告げると消え去る。
  6. 見上入道ともいう。


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Mimir(giant) : ミーミル(巨人)

  1. 北欧。
  2. ユグドラシル Yggdrasil の根の下にある、ヨツウンヘイム Jotunheim の知恵の泉。
  3. 原初の巨人。
  4. 巨人。
  5. 泉に半身つかりながらキョレン山 Kjolen を支え、知恵の泉を守っている。時の始まりからそこに立っているという。
  6. アース神族のミーミルとしばしば混同される。
  7. オーディンは、片目をミーミルに差し出し、その引き替えにミーミルから知恵の泉の水を飲む許可を取った。


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Mimir : ミーミル

  1. 北欧。
  2. 知恵の神。アース神族。
  3. 首をはねられてからは首だけ。
  4. 神々の中で最も頭がよい。
  5. オーディンのコンサルタント。
  6. 巨人のミーミルとしばしば混同される。
  7. ミーミルは、王としての風格のあるヘーニル Henir とともにヴァン神族の最も賢い神クヴァシール Kvasir との交換人質としてヴァンのもとへ送られた。ヘーニルはヴァンの国ヴァナヘイム王とされ、ミーミルが万事にわたり助言したが、ミーミルがそばにいないとヘーニルは難問に答えることができなかったので、ヴァン神族はアース神族に欺かれたことを知り、ミーミルの首をはねてその首をアース神族へ送った。オーディンはその首に薬草を塗り、呪文により首が腐らず話もできるようにし、その後多くの助言と知識を得た。


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Min : ミン

  1. エジプト。
  2. 肥沃と多産の神。旅行者やキャラバンの守護者。牡牛の生殖力の化身。男性性の象徴。
  3. イシスの子、または配偶者とされることもある。
  4. 上に折り曲げた右手には王権の象徴である殻竿(からざお)を持ち、衣服の下に差し入れられた左手は勃起した男根を握り、頭に大きな二つの羽根飾を付け、直立した姿。
  5. ルクソールではアメン神がミンの姿で表された。ギリシア人はパンと同一視した。収穫祭ではチシャ(レタス。その汁は媚薬になるとされた)がささげられた。


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Minerva : ミネルウァ、ミネルヴァ

  1. ローマ。
  2. 技術と工芸の女神。知恵、薬、染色、交易の女神。数字と楽器の発明者。ギリシアのアテナと同一視され、戦争の女神ともなり、軍神マルスを押しのけていった。もともとは、エトルリアのメンルウァ Menrva またはメネルウァ Menerva。
  3. ユピテルの娘。ユピテル、ユノとともに3柱神を成す。
  4. 兜を被り、衣に着てブレストプレートを装備し、盾と槍を持って立つ女性。
  5. ミネルウァの祭りクインクアトルス Quinquatrus は主として職人や学生によって5日間祝われた。


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Minotauros : ミノタウロス

  1. ギリシア
  2. ダイダロスの迷宮であるラビュリントス Labyrinthos
  3. 半人半牛。
  4. ミノス王妃パシパエと雄牛の間にできた子。
  5. 頭が闘牛で首から下が人間の男。
  6. 凶暴。
  7. 斧、こん棒などで攻撃してくるが、興奮すると角を突き出して突進してくる。
  8. 乱暴ゆえにラビュリントスに閉じこめられるが、生贄は得ていた。テセウスによって就寝中に殺される。
  9. 迷宮の遺跡は実際にギリシアにある。


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Mithra, Mithras : ミトラ、ミトラス

  1. ペルシア、フリュギア、ローマ。
  2. 盟約と友情の神。世界の秩序の統括者。ゾロアスター教では、2級神であるヤザタ Yazata の長とされ、アフラ・マズダの息子、または神性の一分身ともされたが、その後再び上級の神となる。アケメネス朝、アルサケス朝、ササン朝などでは、王朝の守護神。ローマではミトラス教の密儀の神ミトラス Mithras。もともとは、アーリア人の光と盟約の神ミトラ Mitra。
  3. 百の耳と目をもち、白馬の引く馬車に騎乗する。
  4. ミトラへの信仰はいったん落ち込んだ後、再興し、小アジアからローマへと伝わって密儀宗教ミトラス教として流行した。ミトラス神殿は自然または人工の洞窟の中に設けられ、内部は暗く、祭儀の時のみランプやたいまつなどで照らされた。天上は星のある空に見立てられ、奥にある祭壇には、フリュギアの衣装を着て牡牛を殺すミトラスのレリーフが設置された。信仰はローマ全土に広がり、信徒たちは、ミトラスの英雄的行為によって現世の苦難から救済されると信じたが、キリスト教の公認後は弾圧され、ミトラス神殿の多くは破壊された。
  5. ミトラは岩、または洞窟から生まれ、太陽とともに聖なる牛を捕らえて殺し、その血は人間に有用な動植物となった。


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Mitra : ミトラ

  1. インド。
  2. アーリア人の、光の神。友情と盟約の神。昼の統括者。ヴァルナは双子の兄弟で、ともに天則ルタ rta を守護する。ヴェーダ時代の太陽神。また、ヒッタイト人とミタンニ人の盟約の神。
  3. ヴァルナは双子の兄弟。
  4. 気のいい性格で、ヴァルナより人間に好意的。
  5. ペルシアではミトラ Mithra、ローマではミトラス教の密儀の神ミトラス Mithras となった。


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Mizuchi (Mizuti) : ミヅチ

  1. 日本。
  2. 水辺。
  3. 蛇の妖怪。もともとは、様々な蛇神。
  4. 大蛇。
  5. 嵐を起こす。
  6. 「み」は水、「ち」は霊で、水の霊の意。


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Mnemosyne : ムネモシュネ

  1. ギリシア。
  2. 記憶の女神。記憶の擬人化した存在。ティターン神。
  3. ウラノスとガイアの娘。ゼウスとの間に9柱の娘ムーサ Mousa たちをもうけた。
  4. ムネモシュネは、ティターン神とオリュンポスの神が戦ったときオリュンポスの側についた。その後ゼウスと9夜をともにし、9柱のムーサをもうけた。


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Moira, Moirai, Moirae : モイラ、モイライ、モイラエ

  1. ギリシア。
  2. 運命の女神3姉妹。複数形はモイライ Moirai、またはモイラエ Moirae。クロト Klotho(つむぐ者)、ラケシス Lachesis(配る者)、アトロポス Atropos(変えられない者)の3柱。
  3. ニュクスの娘。ゼウスとテテュスの娘や、アナンケ(必然)の娘ともいう。
  4. 醜い老女。
  5. モイラは、人間ひとりひとりについて、その運命の全てを誕生時に定める。クロトが運命の糸をつむぎ出し、ラケシスが運命を割り当て、アトロポスが死の瞬間にその糸を断ち切る。運命の適用にあたっては、冷たく、無慈悲であり、神々でさえそれから逃れることはできない。
  6. ローマ神話では、もともとお産の女神であったパルカ Parca がモイラと同一視され、その結果、同様に3人の女神とされて、その複数形でパルカエ Parcae と呼ばれた。
  7. モイラのアトロポスは、アポロンの友人であるアドメトゥス Admetus 王の運命の糸を切ったが、アポロンの懇願により、誰かが王の代わりに冥界へ行くという条件で、王を蘇らせることに同意した。そこで、王妃のアルケティス Alcetis が自分の意志で身代わりになり、冥界へと下ったが、たまたま王の客としてきていたヘラクレスによって救出され、王と王妃は再会した。
  8. 運命に関して、北欧のノルンと似た立場にあるといえる。


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Moloch, Molekh : モロク、モレク

  1. メソポタミア。カナアン、フェニキア。
  2. カナアンの太陽神。邪神。旧約聖書でのモロクは神の名ではなく、生け贄の儀式の名という説もある。
  3. 牡牛の頭で、燃え上がる火のような赤い巨大な体には空洞があり、その中で火が燃え、手には子供が載せられている。
  4. 子供を生け贄として喰らい、太陽の力とする。新たな太陽の力を得るためのモロクの儀式では、子供(第一子)が巨大な青銅のモロク像の手に載せられて、像の口から火の中にくべられ、人々はその周りで悲鳴を聞きながら音楽とともに踊った。
  5. バアルはモロクと混同され、旧約聖書の悪魔となった。


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Momonjii (Momonzii) : 百々爺(ももんじい)

  1. 日本。
  2. 山奥。
  3. 人間型妖怪。のぶすまの化けたものともいう。
  4. 大きな杖を持つ爺。
  5. 会った者は病気になる。辻で百々爺を見て逃げても、次の辻また次の辻としつこく出てくる。
  6. 人通りの少ない夜になると村の辻などに現れる。


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Morgan Le Fay, Morgain la Fee : モルガン・ル・フェイ

  1. イングランド。
  2. 湖島アヴァロン。
  3. 妖精(あるいは人)で、大魔術師。ウェールズの女神モドロン Modron、川の女神マトロナ Matrona が起源で、同一視される。アイルランドの女神モリガンも起源の一つ。
  4. アーサー王の異母姉。
  5. 美女。
  6. 魔術、ヒーリング、予言、変身、妖術など。
  7. 本来は善良。後にキリスト教の影響でだんだん悪い性格にされた。
  8. マーリンから魔術を習ったモルガン・ル・フェイは、アーサー王とグウィネヴィア王妃に恨みを抱き、彼らをたびたび窮地に陥れるが、アーサー王の最後の戦いでは瀕死のアーサー王を救う。


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Morrigan, Morrigu : モリガン、モーリアン

  1. ケルト。アイルランド。
  2. 戦いと闘争の女神。豊穣の女神。トゥアハ・デ・ダナーン神族。
  3. 膝まで伸びる灰色の髪と青白い肌の、背が高く美しい槍を持つ女神。またはバド Badb、マチャ Macha (ネメイン Nemain )とともに三位一体をなすこともある。
  4. 変身能力があり、カンムリガラスが多く、ハッグなどにも変身する。強い魔力をもつ。
  5. 戦場に行って戦いを煽り、残酷な行為をするようそそのかす。気に入った戦士に愛を捧げ、拒絶されると恨み、復讐をする。
  6. モリガンは自分の愛を拒絶し、変身した自分に気づきもしなかったク・ホリンに死の呪いをかけた。


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Mot : モト

  1. メソポタミア。カナアン、フェニキア。
  2. カナアンの死と不毛の神。火の神。
  3. エールの息子。バアルとアナトの兄弟。
  4. 火の空によって大地を乾燥させる。
  5. 毎年バアルと戦って倒すが、バアルは再び春によみがえる。
  6. モトは、バアルが神々の王となったとき、モトの力である「死」を認めないと宣言したので、バアルを冥界に招き、怪物を差し向けた。バアルはバアルは恐怖におののきながら、その口に飲み込まれて行き、絶叫してモトに隷属を誓って殺された。その後モトはアナトにばらばらに切り刻まれて倒され、臼でひかれて穀物のように大地へとまかれると、バアルが復活した。


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Mouryou : 魍魎(もうりょう)

  1. 日本。
  2. 墓地付近。
  3. 人間型妖怪。中国起源とされる。
  4. 三歳くらいの子供。赤黒い体、長い耳、赤い目、艶やかな髪のおかっぱ頭。
  5. 弱点は、首に柏の枝を刺されると死ぬ。虎を恐れる。
  6. 墓または葬式で人間の死体を喰らう。死んだばかりの脳味噌を特に好む。


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Mousa, Muse : ムーサ、ミューズ

  1. ギリシア。
  2. 芸術と学問の女神たち。最初は一人とされたが、後に3人となり、9人となった。複数形はムーサイ Mousai。ミューズ Muse は英語。アポロンが彼女たちのリーダー。
  3. ゼウスとムネモシュネの娘たち。
  4. ムーサの職域は以下の通り。カリオペ Kalliope(ラテン名 Calliope)は叙事詩、クレイオ Kleio(ラテン名クリオ Clio)は歴史、エウテルペ Euterpe は抒情詩、タレイア Thaleia(ラテン名タリア Thalia)は喜劇、メルポメネ Merpomene は悲劇、テルプシコレTerpsichore は合唱歌舞、エラト Erato は独唱歌、ポリュヒュムニア(ポリュムニア)Polyhymnia(Polymnia)は賛歌、ウラニア Urania は天文。
  5. 特に泉の多い地域で崇拝された。
  6. ムーサたちは、アポロンと笛の名手マルシュアス Marsyas との音楽競争の審判をつとめた。また、彼女たちに音楽競争を挑んだトラキア地方の音楽家タミュリス Thamyris を負かし、視力と音楽の技を奪った。


Mummy : マミィ

  1. エジプト。
  2. ファラオの墓。
  3. ミイラ。
  4. 包帯ぐるぐる巻きの人間。
  5. 要するにただのミイラ。マミィが人を襲う怪物とされたのはツタンカーメン王の発掘後に作られた話。


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Mushussu : ムシュフシュ

  1. シュメール、バビロニア。
  2. 龍。名前は「怒れる蛇」の意味。マルドゥークの乗り物。
  3. 体は大蛇、前足は獅子、後足は鷲、尾はサソリ、まれに鷲の羽をもち、頭には二本の角、丸まった耳があり、体色は金か茶褐色。
  4. 悪を払う。魔よけ、厄よけ。
  5. 獰猛。
  6. ムシュフシュは、ティアマトが作った11の怪物の一つで、マルドゥークと戦った。


1.出身地 2.居住地 3.概略 4.系譜 5.外見 6.能力 7.性格・役割 8.その他 9.逸話 10.備考

Muspell : ムスペッル

  1. 北欧。
  2. 灼熱の土地ムスペッルヘイム Muspellheim。
  3. 火の巨人。支配者はスルト。
  4. 自ら火を発し、まぶしく光る巨人。
  5. 火の巨人だけが燃え上がるムスペッルヘイムに住むことができる。
  6. 火の巨人はラグナロクの時しか話に登場しない。
  7. 火の巨人のスルトは、ラグナロクの時に現れ、世界を焼き尽くす。



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